ラブストーリー

ラブストーリーでおすすめの洋画は?

1.バズ・ラーマン監督の代表作「ム-ランルージュ」

ラブストーリーでおすすめの洋画は「ム-ランルージュ」です。
2013年に公開された映画「華麗なるギャツビー」でメガホンを取ったバズ・ラーマン監督の代表作で、2001年に公開された作品となります。

ムーランルージュとはパリで1889年に建築された実在のキャバレーで、世界的に有名な画家であるロートレックが通い詰めて数々のポスターを手掛けた事で有名です。

現在は観光スポットとして1日に2回のショーが行われています。
そんなキャバレーを舞台にした「ムーランルージュ」は主人公のクリスチャンがタイプライターを動かしながら華やかなキャバレーにまつわる思い出を語っていく体です。

その始まりはクリスチャンの自己紹介から始まっていきます。

イギリス人のクリスチャンは上級階級だったものの、作家になるために父親の反対を振り切ってパリのモンマルトルにやってきた青年です。
身の回りがようやく落ち着き、さっそく憧れていた恋愛を題材にした作品を描こうと意気込みますが肝心の恋愛経験がない事に気が付いて途方に暮れます。

その時、意識を失ったアルゼンチン人が天井を突き破って部屋に落ちてきた事がきっかけでムーランルージュに雇われている作家のオードリーや画家のロートレックと知り合い、なおかつ彼らが制作した舞台のショーのための歌詞を歌った事で気に入られるのでした。

2.資産家であるウースター公爵と公衆の面前で会う約束をする

唯一彼の事が気に入らないオードリーは出ていってしまったものの、残りのメンバーはクリスチャンをムーランルージュの経営者であるジドラーに認めさせる計画を密かに立ち上げます。

その計画とは高級娼婦であり花形スターでもあるサティーンに口利きしてもらおうというものでした。
そうとは知らず、クリスチャンはロートレック達に促されるままキャバレーに潜り込みますが、そこで目にしたサティーンに一目惚れします。

一方でサティーンは華やかなショーを演じる裏側で、ジドラーと入念な確認をしていました。
それは資産家であるウースター公爵と公衆の面前で会う約束をする事です。

ジドラーはオーナーとして資金の援助を、サティーンは女優になる夢を叶えるために公爵に会う予定でしたが手違いとロートレック達の暗躍のせいで彼女は公爵ではなくクリスチャンを指定してしまいます。

彼女に恋をしたクリスチャンはともかく、勘違いを知ったサティーンは落胆して心を開きませんでしたが自作の詩で愛を語るほど熱意がある彼の想いにようやく応じて2人は密会を重ねていくのでした。

けれど2人の関係は公爵に知られてしまい、怒った公爵は激怒してクリスチャンを殺そうとします。
愛している男性を守るために、そして結核で命が長くないためにサティーンは別れを告げますが、クリスチャンはムーランルージュきっての最大の舞台の日に彼女の元を訪れて愛を訴えます。

3.ム-ランルージュはミュージカル映画としても高く評価されている

折しもその時に舞台の幕が上がってしまい、2人は役者として観客たちの前に姿をさらす事になりました。

そこで彼女は彼への愛を歌い、それを聞いた公爵はピストルを2人に向けますが仲間たちの機転で銃口は放たれる事はなく、舞台の幕の外側はハッピーエンドで終わります。

しかし幕の内側ではサティーンの命は尽きてしまい、息を引き取った彼女を抱きしめながらクリスチャンは涙を流しました。
そしてようやく物語は現在の彼の視点になり、彼は愛しい彼女に捧げる物語を完成させて終わります。

この作品はミュージカル映画としても高く評価されていますが、ラブストーリーにおいて評価されているのはハッピーエンドと悲恋を同時に演出した事です。

最後のシーンで観客たちはハッピーエンドを目にするものの、膜に閉ざされた舞台では悲恋を迎えます。
それはすぐに観客たちも知りますが、束の間とはいえ2つの結末が印象的な作品はなかなか味わえないのでおすすめです。